企画展「 節供 と 人形 」

企画展「 節供 と 人形 」

 【企画展の内容】 
山城郷土資料館所蔵のひな人形や五月人形を中心とした企画展です。
節供と人形の関係を通して、少子化時代における子供の成長への願いを考える機会に。


 ■主な展示品 
  五節供:関連行事写真パネル
  雛祭り:雛人形、雛飾り
  端午の節句:武者人形、武者幟、鯉幟


 ■文化財講演会 
 5月11日(土)13:30~
 「ひな人形の歴史」
 博物館さがの人形の家 学芸員 池田 明美氏


 6月8日(土)13:30~
 「京都の節供と祭り・行事」
 京都府教育庁文化財保護課 向田 明弘氏


 ■列品解説 
 4月27日(土)11:00~
 ふるさとミュージアム山城の職員による解説


 ■関連事業 
(1)「雛人形と兜を折ろう」
雛人形や兜をおりがみや新聞紙で作っていただけるブースを設けました。
資料館の2階エントランスで作っていただけますので、是非お楽しみください。


(2)「おしゃれにおひなさまをぬろう」
ぬりえブースを設置しています。是非、展示を見ておしゃれにぬってみてください。


(3)「笹に願いを」
資料館の入り口に七夕の節供にちなんだ笹を飾ります。
短冊をご用意しますので、みなさんの願い事を書いて飾り付けてください。


 【企画展の背景】 
古来より日本では「 節供(せっく)」と称して、村や家で一年を通じた節目に神にお供えをしてお祝い事をしました。
正月や仕事の区切りに行われ、その年の幸福や除災を願い、作業が無事終了したことを感謝しました。
またその日は仕事を休んで神とともに食事をして祝う楽しい一日でもありました。


数ある節供の中でも1月7日(人日(じんじつ))、3月3日(上巳(じょうし))、5月5日(端午(たんご))、7月7日(七夕(しちせき))、9月9日(重陽(ちょうよう))は、朝廷の儀礼として営まれました。
江戸時代になると幕府がこの五節供を式日と定め、民間でも広く行われるようになりました。


五節供は中国の行事に由来し、人日は人を占う日、他は身を清め除災を願う日でした。
この内、日本では上巳と端午は子供の節供として今も広く行われています。


上巳は人形(ひとがた)に託して災厄を流したことから、雛人形を飾って女の子の成長を願う「雛祭り」の行事へと変化しました。


端午も除災に菖蒲を使ったことから、武家において「菖蒲」を「尚武」と読み替えて武者人形を飾り、武者幟鯉幟を立てて男の子の成長を願う行事となりました。


江戸時代には農家や商家など家産を持った「家」が広く成立してきて、庶民の間でも家の継続が重要視されるようになり、子供の順調な成長は医療環境の悪さもあって切実な願いとなりました。


雛祭りと端午の節句の広まりにはこうした影響もあったと思われ、華やかな雛人形など節供飾りには人々のそうした願いが強く込められているのではないでしょうか。


 

開催日 2024年4月27日(土)~6月30 日(日)
※休館日:毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌平日)
時間 開館時間:9:00~16:30
場所 ふるさとミュージアム山城(京都府立山城郷土資料館)
住所 京都府木津川市山城町上狛千両岩
アクセス JR奈良線「上狛駅」下車、徒歩20分
JR関西線・学研都市線「木津駅」下車、タクシー5分
近鉄京都線「山田川駅」下車、タクシー10分
料金 [入館料]※PayPay利用可。()内は団体料金
 一般200円(150円) 小・中学生50円(40円)
65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方とその介護者、小中学校等の学校教育活動の場合は無料。
※「きょうと子育て応援パスポート」が利用できます。
お問い合わせ 0774-86-5199
関連URL https://www.kyoto-be.ne.jp/yamasiro-m/cms/
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